原料辞典
技術者限定情報甘草(ステアリン酸グリチルレチニル)
植物の紹介
"生薬の王"と呼ばれる甘草は、4000年も前から薬用植物として使用されており、アッシリアのタブレット(粘土板)やエジプトのパピルスにその記録が記されています。
その名が示す通り、その根は甘く、甘味の本体であるグリチルリチン酸は、ショ糖の150倍という甘味をもつサポニン配糖体です。そして、酸加水分解によってグリチルレチン酸を生じます。
このグリチルレチン酸は優れた抗アレルギー、抗炎症作用を示しますが、これにステアリン酸をエステル結合してできたものがステアリン酸グリチルレチニルです。これは脂溶性で軟膏やクリームなどに使用される油脂類にすぐれた溶解性を示します。この性質を利用して広く化粧品に用いられています。
この原料を使用した製品
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