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クチナシ

サンシシ(クチナシ)
クチナシの花

クチナシ・クロシン
クチナシの果実

植物の紹介

 クチナシは、日本の西南部から台湾及び中国の暖地にかけて自生している常緑性低木です。暖地に適し、1~3mの高さになります。夏に芳香のある白色の花を咲かせます。果実は熟すると紅黄色となり、熟しても口を開かないことから「クチナシ」と名づけられました。
 漢方処方薬として、消炎・排膿薬、皮膚疾患用薬、尿路疾患用薬、精神神経用薬とみなされる処方及びその他の処方に配合されています。利胆、解熱、止血、鎮痛薬として黄疸、肝炎、胃潰瘍などに応用され、民間では打撲傷、ねんざに外用します。
 クチナシの果実は、山梔子(サンシシ)として漢方の原料として利用されています。
 クチナシの果実は、最も古い天然色素のひとつで、たくあん、餅、正月のきんとん、菓子の色付けなどあらゆる食品に広く利用されています。
 成分としては、イリドイド配糖体のゲニポサイド、ガルデノサイド、カロチノイド色素のクロシンなどを含んでいます。

クチナシに含まれる成分

クロシン(crocin)

クロシンの脳機能改善

 ラットに対し、エタノールを静脈内投与ししたときにみられるLTP抑制に対する作用を、ラットの脳室内投与することにより検討しました。
 LTP(long-term potentiation;長期増強)とは、記憶や学習の成立に関して重要な役割を担っている中枢神経の海馬体の興奮性入力線維の一つである貫通線維束に、短時間の高頻度刺激を適用するとその後の誘発電位の大きさ(シナプス電動効率)が増大し、この状態が長時間にわたって維持することが知られており、この現象をLTP現象と呼んでいます。
 海馬内ではいくつかの神経投射が興奮性シナプスを形成しており、それらの神経系では何れも高頻度刺激によりその後のシナプス伝達が著しく増強することが知られています。
 このLTP現象は、神経細胞が一度経験した活動が痕跡として残ることを示唆しており、記憶の貯蔵に関わる現象とされています。

 クロシンを投与することで、エタノールによるLTP抑制に対する改善作用が確認されました。クロシンには記憶障害の改善が期待されます。

この原料を使用した製品

化粧品・医薬部外品原料:サンシシエキス
食品・食品添加物用原料(機能性食品素材):クロシン300
食品・食品添加物用原料(着色料):マルカラーYC2/マルカラー・ブルー/マルカラー・グリーン

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