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ニュースリリース

<学会発表>キラヤ由来トリテルペノイドサポニンの物理化学的研究

平成24年6月7日(木)〜8日(金)に東京にて開催されました第37回 日本香粧品学会(主催:日本香粧品学会)において、下記演題にてポスター発表を行いました。

【演題】
PA5 キラヤ由来トリテルペノイドサポニンの物理化学的研究
【発表概要】
 キラヤ(Quillaja saponaria Mol.)の樹皮抽出物は古くは頭髪用洗浄剤をはじめ、現在でも洗剤、食品の発泡剤、乳化剤など様々な用途で利用されていますが、これらはキラヤ樹皮抽出物に含まれるトリテルペノイドサポニンによる作用と考えられます。しかしながらキラヤ由来のトリテルペノイドサポニン自体に関する研究は殆どされていないため、その界面化学的性質および起泡力に関する検討を行いました。
 キラヤおよびムクロジ(Sapindus mukurossi Gaertn)由来サポニンは汎用のSodium Dodecyl Sulfate(SDS)に比べて低い臨界ミセル濃度を示し、且つ高い表面張力低下作用を示しました。また、キラヤおよびムクロジを比較すると、水溶液中ではキラヤ由来サポニンの方がより高い解離性を示すことが明らかとなりました。これらの性質が起泡力に与える影響を検討したところ、キラヤおよびムクロジはきめ細かい泡が形成されるのに対してSDSはドライフォーム状であること、また、キラヤは泡立ちが維持されやすく、ムクロジは泡切れが良いことが判りました。さらに起泡に影響するポリオールを用いて検討を行ったところ、キラヤおよびムクロジは添加するポリオールの種類、すなわちIOB(Inorganic Organic Balance)の違いにより起泡性が大きく変化することが明らかとなりました。

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