トップページニュースリリース > <学会発表> 第40回日本香粧品学会(3題発表)

ニュースリリース

<学会発表> 第40回日本香粧品学会(3題発表)

2015年6月18日(木) - 6月19日(金)に東京で開催されました第40回日本香粧品学会において、3題の研究成果発表を行いました。


タイトル 共同研究先
光老化におけるコラーゲンレセプターEndo180の関与
―Endo180発現に対する紫外線の影響―
東京工科大学
表皮性ブドウ球菌に対するグリチルレチン酸類の抗菌作用に関する研究 鹿児島大学大学院
DNAポリメラーゼ活性に着目したケラチノサイトの
紫外線ダメージ修復促進物質スクリーニング法の確立
信州大学


[発表概要]
◎光老化におけるコラーゲンレセプターEndo180の関与 ―Endo180発現に対する紫外線の影響―
長期に紫外線を浴びると、肌のコラーゲン線維に分解・変性等のダメージが起こり、シワの形成などの光老化が起こります。コラーゲンを作る線維芽細胞は、コラーゲンレセプター「Endo180」を使って壊れたコラーゲン断片を回収・再利用し、新たにコラーゲンを生み出すことができます。今回、このEndo180に着目し検討を行ったところ、紫外線で刺激された表皮角化細胞から放出される情報伝達物質(IL-1α)によって、線維芽細胞のEndo180産生が低下することが明らかとなりました。この結果から、光老化症状を呈する皮膚では、紫外線によってコラーゲンが分解・変性しているだけでなく、Endo180によるコラーゲン断片の回収も低下することで、壊れたコラーゲンが蓄積し、細胞周囲の環境が悪化していると考えられました。

◎表皮性ブドウ球菌に対するグリチルレチン酸類の抗菌作用に関する研究
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は皮膚や鼻腔などの常在細菌ですが、時にとびひ等の皮膚疾患の原因になる他、アトピーを悪化させる要因の一つと考えられています。また、皮膚常在菌の表皮ブドウ球菌(S. epidermidis)と共に、加齢臭や脂性臭等の原因物質を産生すると言われています。これまで、グリチルレチン酸が黄色ブドウ球菌に抗菌作用があることは知られていましたが、今回、グリチルレチン酸誘導体についても検討し、これらの細菌に対する抗菌性を見出しました。

◎DNAポリメラーゼ活性に着目したケラチノサイトの紫外線ダメージ修復促進物質スクリーニング法の確立
紫外線を浴びた肌では、細胞のDNAにダメージが起こり、皮膚の炎症や色素沈着をひき起こすことから、紫外線ダメージに対する防御機能を高めることは健やかな皮膚状態を保つ上で重要であると考えられます。
本研究では、紫外線によるDNAダメージ抑制への新たなアプローチとして、DNAダメージ修復機構に関わるDNAポリメラーゼに着目しました。ケラチノサイトにおけるDNAポリメラーゼ活性測定法およびこの活性を上昇させるUVB照射条件と細胞培養条件を確立することができ、 確立した条件を用いてDNAポリメラーゼ活性促進作用を有する素材のスクリーニングを行ったところ、テンニンカ果実エキスに作用を見出しました。

 

皆様のご来場、まことにありがとうございました。

©2017 丸善製薬株式会社 All Rights Reserved.