製品紹介:食品・食品添加物用原料
酵素処理ステビア:αGスイートシリーズ
商品名 | 性状 | 包装形態 | 食品への表示例 |
---|---|---|---|
αGスイートD100 | 顆粒 | 10kg(1kg×10) | 甘味料(ステビア) |
αGスイートPX | 粉末 | 10kg(1kg×10) | 甘味料(ステビア) |
αGスイートH | 粉末 | 10kg(1kg×10) | 甘味料(ステビア) |
※食品への表示は、食品表示法に従って行ってください。
製品の説明
ステビア抽出物中のステビオサイドは砂糖に比べるとやや癖のある甘味質です。酵素処理ステビアはステビオサイドと澱粉・糖類を原料としα-グルコシル糖転移酵素により、α-グルコシルステビオサイドを生成したもので、甘味質は格段に向上しています。
丸善製薬の酵素処理ステビアαGスイートシリーズは、酵素処理ステビアを主成分とした甘味料製剤です。
αGスイートの甘味成分
ステビア抽出物の甘味成分は主にステビオサイドとレバウディオサイドAです。αGスイートはこれらの原配糖体にグルコースを付加してα-グルコシル化したものであり、種々のα-グルコシルステビオール配糖体の混合物となっています。
αGスイートの甘味特性
1)甘味質
αGスイートの甘味質は砂糖にきわめてよく似ており、従来のステビア抽出物よりもスッキリとした甘味です。
2)甘味度
酵素処理ステビア純品の甘味度は、使用濃度や条件により異なりますが砂糖の160〜200倍です。
αGスイートの加工適正
1)溶解性
αGスイートは水や含水アルコールによく溶けます。有機溶媒や油脂類には溶けません。
2)安定性
αGスイートは通常の食品加工の加熱条件下では十分な安定性を備えており、この安定性は比較的広いpH領域に及びます。
3)着色性
αGスイートは、過酷な条件下でも着色しにくく、食品加工中・保存中における褐変は一切ありません。
4)吸湿性
αGスイートはやや吸湿性がありますので、開封したままでの保存は避けてください。
利用効果・使用例
1)濃厚な味の加工食品への利用
ステビア抽出物の塩馴れ効果により、醤油や味噌などの風味のバランスを整えます。
2)砂糖では発酵・褐変しやすい食品への利用
糖類の使用は、漬物の歯ごたえ劣化や、珍味類の褐変、ヨーグルトなど発酵食品の味の変化の原因となります。ステビア抽出物は、発酵性や褐変性が無く、呈味的にもヨーグルトなどの酸味のマスキングが期待できます。
3)砂糖では物性低下を生じる食品への利用
佃煮類では砂糖を使用すると固化、褐変、歩留り低下を招き、昆布・味付海苔では吸湿の原因になります。これらの甘味付けにステビア抽出物を代替甘味として利用すれば、物性低下を防ぎ、塩馴れ、旨味、甘味質の改善が期待できます。また練製品のネト発生防止、厚焼・伊達巻・てんぷら等の焦げ防止にも活用できます。
4)砂糖では清涼感の得られない食品への利用
砂糖を多く使用するとべとついた感じになり、甘味の清涼感が不足がちになります。また氷点効果、ヒートショック、糸引き等の原因にもなります。ステビア抽出物の活用により、これらの欠点を補うことが期待でき、食品の低カロリー化にもつながります。